夜、靴下履いて寝るのって結局どうなの?

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夜、足先が冷えるから靴下を履いて寝よう、という人は意外に多いようです。とくに、女性の方は冷え性対策としても気になる話題だと思います。では実際、靴下を履いて寝ることにはどのような効果があるのでしょうか?そのメリットとデメリットをおさえつつ、考察をしてみました。

私たちは、人生の3分の1の時間を睡眠に充てていると言われています。私たちの日常生活にとって、睡眠はとても重要な要素です。そんな睡眠の質を少しでも上げることができたら良いですよね。そんな中、「靴下を履いて寝る」これに対して、様々な見解があるようです。実際どうなんでしょうか?

メリット

 

寒さ対策

寒いときには何枚も着込んだり、布団や毛布を重ねたりするように、就寝時における靴下は、単純に寒さや足の冷えから身体を守るという効果があります。

むくみ対策

心臓から全身に送られた血液は、静脈を通して心臓へ戻ってきます。この静脈の血行を促進させるために、足の筋肉がポンプの役割を担っています。しかし、長時間同じ姿勢でいたり、疲労などによって、この足の筋肉のポンプ機能が低下してしまいます。これがむくみの原因の一つです。最近では、このむくみを解消するために「着圧ソックス」というものがあるようです。

かかとのケア

乾燥しやすく、ガサガサになってしまいがちな部位の一つが「かかと」です。「かかと」を”保湿”するという観点から、寝るときに靴下を履くことは効果的な対処法の一つです。お風呂上りに保湿クリームなどを塗って、靴下を履くことは「かかと」のケアにとって効果的です。

 

デメリット

 

逆に足を冷やしてしまうかも

私たちは、寝ている間にペットボトル1本分(約500mL)もの量の汗をかくと言われています。足の裏からも、体温を調整するためにたくさんの汗をかきます。しかし、靴下を履いていると必要以上に汗をかきやすく、その汗が体温を奪ってしまいます。その結果、かえって足が冷えてしまうことになります。

また、靴下の”締め付け”によって足の血流が悪くなり、これも結果的に足を冷やしてしまうことになります。

寝つきを悪くする可能性も:体温と睡眠

実は、体温と睡眠は密接に関係しています。脳の”視交叉上核”と呼ばれる神経核が概日リズム(体内時計)を制御しています。全身の細胞・組織は、この中枢から送られる信号を受け取り、これに同期することで活動しています。

 

出典:東京都生涯学習情報(http://www.syougai.metro.tokyo.jp/rhythm_importance.html)

 

体温もこの概日リズムに従って、一日の中で変動(体温リズム)しています。体の内部の温度(=深部体温)は、日中から夕方にかけて高くなり、夜から深夜にかけて低下します。この深部体温の低下こそが、眠り(眠気)を誘発しています。

 

出典:睡眠障害のことが分かるサイト(http://suimin-shougai.net/%E4%BA%A4%E4%BB%A3%E5%8B%A4%E5%8B%99%E7%9D%A1%E7%9C%A0%E9%9A%9C%E5%AE%B3/)

 

私たちの身体は、深部体温を下げるための機構を備えています。それが、”熱放散”と呼ばれるシステムです。これは、手足などにおける末梢血管が拡張したり、発汗することで、皮膚表面から体内の熱を逃がすというシステムです。これによって、深部体温が低下します。このとき、手足の温度は体内の中心部(体幹)における体温よりも相対的に高くなっています。(そこから熱が逃げているため)よく、”赤ちゃんの手が温かくなるのは眠たいサインだ”と言われるのはこのためです。

眠りが深いほど、深部体温は大きく下がります。逆に言えば、深部体温がしっかり下がった方がより眠りにつきやすいということです。

眠るときに手足が冷えていると、この”熱放散”システムがうまく機能できません。つまり、手足から体内の熱を逃がすことができないため、深部体温がうまく低下せず、寝つきが悪くなったり、睡眠内容が悪化するなど、様々な睡眠障害が引き起こされます。(:不眠症

 

じゃあ、どうすればよいのか?

靴下を履いて寝ることにはリスクも多いようでした。しかし、少し工夫を加えることで、そのデメリットを克服し、靴下を履いて寝ることのメリットを引き出すことができます。

 

素材が大事!:シルクの靴下

シルクは汗を吸い取る「吸湿性」が高く、吸った汗を逃がす「放湿性」に優れた素材です。よって、寝ている間に足にかいた汗がこもってしまうことを防ぎます。

締め付けに注意:緩めの靴下を

緩めの靴下や大きめのサイズの靴下を履くことで、締め付けによる血行不良を防ぎます。

五本指の靴下

足の指を自由に動かしやすく、足指の動きが活発になることで血行の改善を促すことができ、冷え性対策に効果があります。

重ね履き

靴下の”重ね履き”はとくに冷え性対策に効果があるようです。ただ、この際も素材に注意することが重要です。最初に「吸湿性」「放湿性」に優れているシルクの靴下を履き、その上に綿・コットンの靴下を履くのが最も効果的です。

 

 

最近よく思い返してみると、寝るときに足が冷えてるなってことが多かった気がします。

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