
おしっこからコーヒーのにおい?【おしっこは健康状態の指標!】
コーヒーをたくさん飲んだ後に、おしっこからコーヒーのにおいがしたという経験がある人は多いと思います。実は、”おしっこ”の「色」や「におい」から得られる情報は、私たちの健康状態を表す重要な指標の一つです。
尿はどこでつくられる?
そもそも、尿は体内のどこで、どのようにつくられているのでしょうか?尿をつくっているのは腎臓です。腎臓は腰の上のあたり、お腹の後ろ側に背骨を挟んで左右1つずつあります。大きさはにぎりこぶしぐらいで、重さはだいたい120~160gです。腎臓は、腎臓に流れ込む血液をろ過することで、体の中にたまった老廃物や不要な物質を体外へ排出する機能を持っています。それでは、実際にどのような流れで尿がつくられているのでしょうか?
一つの腎臓には、「ネフロン」と呼ばれる構造が約100万個存在しています。「ネフロン」自体は、糸球体と尿細管と呼ばれる構造体で構成されています。糸球体において、血液から老廃物や不要な物質がこし出されます。これを「原尿」といいます。「原尿」はその後、尿細管を通って、最終的には膀胱に尿として貯蔵され、体外へ排出されます。「原尿」が尿細管を通るとき、原尿中における、体に必要な物質や水分は再吸収されます。この一連の流れで尿がつくられます。
ちなみに、健康成人では「原尿」は一日に100~150L 生成されます。(実にお風呂の浴槽約1杯分!)そのうち、実際に尿となり排出されるのは約1%(1000~2000mL)です。「原尿」の99%は再吸収されるということです。また、正常な膀胱容量は、およそ400mL だから、一日のおしっこの回数は4~6回が目安と言えます。

出典:宮の沢内科・循環器科クリニック(http://www.miyanosawa-naikajun.com/medical_8.html)
おしっこからコーヒーのにおい?
腎臓によって、おしっこが生成されます。その生成システムによって、体にとって不要な物質が血液中から取り除かれます。この不要物質こそが、おしっこに”色”や”におい”を与えます。
実は、健康なおしっこはその成分のほとんどが水分なので、透明な色(淡い黄色)に近く、においもあまりしません。おしっこに”色”や”におい”を与える物質は、例えば以下に示すような物質です。
- 食べ物や飲み物に含まれる物質
- アレルギー物質
- 薬物
- 体内のホルモン(の乱れや変化)
さて、ではなぜ、おしっこからコーヒーのにおいがするのでしょうか?コーヒーにはおよそ1,000を超える化学物質が含まれていると言われています。これらがコーヒーの”味”や”香り”を表現しています。とくに、そのうちの「ポリフェノール」はコーヒーの香りに大きく関与する物質です。体内で吸収されなかったポリフェノールは尿として排出されます。コーヒーを多量に摂取すると、尿中のポリフェノールの濃度が上昇します。これが、おしっこからコーヒーのにおいのする直接的な原因だと考えられます。
ところで、コーヒーにはもう一つ代表的な物質が含まれています。「カフェイン」です。カフェインには利尿作用があり、排尿の回数・頻度を増やします。これによって、体内が”脱水状態”に陥る可能性があります。脱水状態が続くと、尿中の水分も減るので、その分、尿中における不要物質の濃度が上昇します。そうすると、通常よりも尿の色は濃くなり、においも強くなります。
- 吐き気や嘔吐
- 慢性的な不眠症
- 慢性的な頭痛
- 胸の痛み
- 動悸が激しい
- 息苦しい
- 幻覚を見る
以上の症状が続く場合は、”カフェインの取り過ぎ”である可能性があるので、一度お医者さんに診てもらうのがよいでしょう。
特定の食べ物や飲み物
実は、いくつかの食べ物や飲み物には、コーヒーのように尿に”におい”を与える原因となるようなものがあります。
- アスパラガス
- ガーリック(にんにく)
- サーモン
- お茶
- お酒(アルコール類)
- 香辛料(スパイス類)
以上のような食べ物や飲み物は、尿の”におい”に影響を与えることが多いみたいです。また、妊娠中の女性は妊娠に伴う「ホルモンの変化」や「尿路感染症」などによって、尿の色が濃くなったり、においがきつくなったりすることが多いと言います。尿路感染症とは、女性に多く、尿中に細菌が存在することよって発症する”尿路”(腎臓、膀胱)における感染症のことです。
結論
おしっこが多少におうかも?というだけのレベルでは、深刻な病気である可能性はとても低いはずです。(少なくとも、おしっこは良いにおいではない)ただし、
- ・尿時の痛み
- ・おしっこの頻度が極端に減る
- ・下腹部の痛み
- ・腰のあたりの痛み
- ・吐き気や下痢
- ・熱や風邪の症状が長引く
といった症状を伴っている場合は、お医者さんに診てもらうのがよいでしょう。
≪追記≫結構 この”おしっこ”の記事が人気みたいなので、その流れとして”うんち”の記事も書いてみました。
5年以内の実用化 を目指します。 〇主な対象は、 C型肝炎ウイルスに感染 して肝細胞か壊れ、隙間にコラーゲンなどでできた線維が入り込んで肝臓が硬くなった C型肝硬変 うち、 「非代慣性肝硬変」 と呼ばれる重症患者です。 https://jamedbook.com/13335-2/ そのため、9週間以後、どこまで抗体がついているかは不明なのです。 体内にインフルエンザ 抗体があっても、かかる人はかかってしまう 、という例です。